プラタナスの悲哀

プラタナスの街路樹をみていつもため息が出てしまう。
今頃の街のプラタナスはまるでこん棒が突っ立っているようだ。
プラタナスの葉は落葉する前に見るも無残に枝払いが行われ
本当に哀れな姿になる。行政によると
「成長が早いから大丈夫と」冷たい返事がかえってくるばかり。
あれでは、剪定ではなく美的センスのかけらもない「こん棒仕立て」
街路樹を植えるならば、剪定するならば、よくよく考えて欲しいものだ。
公園や大学のキャンパスに植えられているプラタナスを見ると
伸び伸びと枝を広げ天にも届きそうな勢い。
二酸化炭素を吸収してきれいな酸素を人間社会に提供してくれている。
枯れ葉は腐葉土にもなり、自ら人間の手を借りずとも生き生きと
生きていける。温暖化が進み、地球は歯止めの利かない
異常気候の災害の憂き目に会いながら街路樹の過剰な
枝払いには無頓着なのだ。人間はやらなくともいいことを
お金をかけてやっている気がする。

岩手県営体育館の広場の、のびのび育ったプラタナスの大木

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