やまなしの実の思い出

よくよく思い出してみると、仙台の実家にもヤマナシらしい
木が植えてありました。梨の実より小さい実がなって食べても
硬くて美味しくありませんでした。あるとき、熟して落ちた実を
拾って皮を剥きお砂糖をからめてすぐ上の兄に試食してもらった
所、かなり不消化だったらしく、トイレに駆け込まれました。
それからは、あまり、見向きもされなかった木でしたが
「そうかあれがヤマナシの木だったのだ」と気がついたのは
盛岡に来てからのことでした。今はもう増築のために切られて
しまったようです。

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やまなしの花

宮沢賢治の童話の中で一番に好きなのは「やまなし」です。
カニの兄弟が泡の大きさを競っているとカワセミがお魚を
捕まえたりして、怖い思いをしますがヤマナシの実が落ちて
きてカプカプ浮かんで沈んでいきます。お父さんカニがきて
あれはヤマナシの実でその内美味しいお酒になるから帰って
寝よう。・・・と言うお話。月の光に照らされたまるで川底の
幻灯のようです。

サワガニの親子が住んでいそうな渓流でした。沢山のヤマナシのお酒が
川底で作られることでしょう。

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